Q.マダニ・ノミ予防はしたほうが良いの？

A.した方が良いと考えます。

マダニは寄生の際にSFTS、バベシア症などの感染症を媒介する場合があります。

媒介する感染症の中には人にも感染し、重篤化（死に至ることも）するため、ご家族の健康を守るためにも予防は重要です。

ノミはかゆみやアレルギー性皮膚炎、吸血による貧血を起こす場合があります。

室温が13℃以上であれば活動できるため寒い時期も予防をする事をお勧めします。
完全室内飼いでも飼い主様の衣類に付いたノミダニが家に入ってくることがあるため予防が必要です。

Q.狂犬病予防接種は受けなければならないの？

A.毎年受けなければなりません。

狂犬病予防接種は法律により犬を飼っている”人”が自分の飼っている犬に受けさせることが義務付けられているものです。

現在のところ日本では狂犬病の発生がみられない清浄国となっていますが、日本を取り巻く国々ではいまだに狂犬病が発生しています。それらの国々から狂犬病が持ち込まれたときに、日本国内での狂犬病の蔓延を防ぐためには犬に対する狂犬病予防接種がきわめて重要です。

また、狂犬病は人も犬も感染した場合の致死率はほぼ100%と高く、犬に狂犬病が感染した場合には、その犬に対する治療は法律上行うことができません。
したがって、狂犬病に対しては予防接種を受けることで感染を防ぐ必要があります。

ただし、体調が悪い・病気の治療中であるなど、予防接種が”猶予”される場合があります。
狂犬病予防接種の猶予には獣医師による診断とそれに基づく猶予証明書による届出が必要ですので、自分の飼っているワンちゃんの体調が悪く予防接種を受けることに不安がある場合には、獣医師までご相談ください。

 

Q.フィラリア予防はしたほうが良いの？

A.フィラリア症はワンちゃんの命にかかわる病気で、北海道でも感染する病気であるため、フィラリア予防はしたほうが良いと考えられます。

フィラリアは心臓と肺をつなぐ血管の中に寄生する寄生虫です。

ワンちゃんがフィラリアに感染すると、血液の流れが妨げられることにより、心臓や肺、肝臓などが悪くなり、ワンちゃんの寿命を縮めてしまいます。また、血管の中のフィラリア成虫が心臓の弁に絡みつく急性フィラリア症になると、緊急に対処しなければ極めて短い時間で命を落としてしまいます。

一度、フィラリアに感染してしまうと治療は難しく、体からフィラリアを退治しても、ワンちゃんの体は完全に元には戻らないので、予防が重要な病気です。

フィラリアがワンちゃんに寄生することを確実に予防するためには、きちんとした間隔で、きちんとした期間、きちんとしたお薬をワンちゃんに飲ませる必要がありますので、詳しくは獣医師までご相談ください。

Q.うちの猫ちゃんが頻繁にトイレに入っているんだけど様子を見て大丈夫？

A.なるべく早く診察を受ける必要があると考えられます。

猫ちゃんがトイレに頻繁に入る原因としては、膀胱炎や尿路閉塞、腎臓病、便秘、下痢などの他、さまざまな原因が考えられます。

特に尿路閉塞の場合には様子を見ている間に腎臓が悪くなり、病状が進行すると命を落としてしまう可能性があります。

飼い主様からのお話だけではそれらを見分けることは難しいので、なるべく早く獣医師による診察を受けていただくことをお勧めします。